パッケージが気に入ったのと安かったのでDVDを買いました。
中井貴一がプロデュースと主演をした中国が舞台の映画で、
中井貴一は他がみんな中国人の中でセリフはどうするのかと思ってましたが、
たまに短い中国語を話すだけで、何とかなるようなシンプルなストーリーでした。
少林寺木人拳のジャッキーチェンも話さない役でしたから、主役のセリフはあまりなくても映画は作れるということですね。
内容は1914年に日本人のリュウ(中井貴一)が暴力で投獄され、
獄中で暮らしながら、ある女の囚人と知り合い、やがて関係を持ち、
歴史の激動期の長い時を経て時勢が変わり釈放されるまでを描いた映画です。
女と男の愛ですが、それに至るなれそめや進展の過程があまり描かれてなかったように思います。
実話らしいですが、ラストは映画としての作り話でしょうね。
大半は獄中でのシーンですが、戦前の中国の獄中や中国人兵などの映画は日本ではあまり見れませんので、
そこが新鮮というか、興味深いところでした。
古い時代づくりもきちんとされています。
ただ、時が流れても常に冬、というのは夏用の囚人服を作る予算がなかったのかなと思いました。
2時間ほどあるのでわりと長い映画です。
この映画を観て思ったのは中井貴一は一流の俳優だなということでした。
長い時を経たという言葉にならない思いも伝わってきました。
個人的には少し気に入りました。
画面サイズはテレビピッタリです。
