MoscatoBianco

にがい米のMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

にがい米(1948年製作の映画)
3.5
ストーリーもまあまあですが、設定が興味深いです。(❛ᴗ❛)

舞台は北イタリアの稲作地域です。これだけでワイは興味津々です。
北イタリアで稲作をしているなんて知りませんでした。アジアとカリフォルニアくらいだろうと思っていました。

この映画では、毎年5月ごろになると、大量のご婦人軍団が田植えの季節労働者として、汽車に乗って出稼ぎにやって来ます。期間は40日。
作業員はすべてご婦人軍団です。数名の男どもは作業の指図、契約の管理等をやっているだけです。

期間中の宿泊は、軍の兵舎を借ります。明け渡す兵隊と入所するご婦人軍団がすれ違います。
期間中は、夜になると兵舎の塀に外から男どもが群がり、多くのご婦人方も塀を乗り越えて、それらの男と共に夜の闇に消えて行きます。♡

ここに泥棒の彼氏(ワルター)から盗品を預かったフランチェスカ(ドリス・ダウリング)が紛れ込みます。正式な雇用契約はしていません。

正式な雇用契約をしていないご婦人方は、追い返されまいと正式な被雇用者と仕事で競います。歌合戦もあります。泥レスもあります。
頑張っているわりには、田植えの仕事ぶりは適当で雑です。

正式な被雇用者側のアイドルがシルヴァナ(シルヴァーナ・マンガーノ)です。フランチェスカが盗品を持っていることに気づいています。フランチェスカとはいろいろあります。

設定の他に、この2人の主演女優(ジャケット写真の2人)を見るだけでも楽しいです。
特にシルヴァーナ・マンガーノさん(セーターの方)には目を奪われます。これがデビュー映画で当時19歳でした。
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