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キング・オブ・コメディのwisteriaのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.6
Disney+で配信開始!
ということで先日の『タクシードライバー』に続いて若き日のロバート・デ・ニーロ+マーチン・スコセッシ監督作品を久しぶりに再鑑賞。この2本合わせて『ジョーカー』への影響大だったことでも知られる。

コメディアンとしての社会的成功を夢見るルパート・パプキン(デニーロ)。その切なる思いと現実との齟齬が亢進するあまり、人気芸能人ジェリー・ラングフォード(ジェリー・ルイス)に執拗につきまとい、挙げ句の果てには……というお話。

肥大化した自意識と現実社会との折り合いがつかなくなる人物という意味で『タクシードライバー』のトラヴィスと双璧をなすキャラクター。妄想の世界では大物芸能人ジェリーと共演し愛する同級生リタとも上手くいくのに、現実では周りに自分の名前PupkinすらおぼえてもらえずPumpkinと呼ばれたりPipkinと呼ばれたり間違えられまくるのが可笑しくも悲しい。いやー、この時代のデニーロの役の切れ味はほんと凄いですね。。

さすが音楽への造詣の深さで知られるスコセッシ監督、本作のサントラもレイ・チャールズ、B・B・キングなどを印象的に使っているが、その中にトーキングヘッズの'Swamp'が入っていたか。最近観た映画ではNWHとか『20センチュリー・ウーマン』とか良いなと思う映画でよくトーキングヘッズ使われている気がしている。

そういえば日本のお笑いコンビ、キングオブコメディはこの映画から名前をとっていましたね。ああいう事件があって結局解散してしまいましたが。。デニーロ映画名芸人コンビではアンタッチャブルもいろいろありました……

Disney+には同時代のデニーロ主演の大作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のおそらく完全版(229分なので)の方が追加されているので、これを機にチャレンジしてみようかな!
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