ギズモX

007 ロシアより愛をこめて/007 危機一発のギズモXのレビュー・感想・評価

4.5
初代ジェームズボンド、ショーンコネリーによる60年代007作品。
僕が五番目に好きな007。

西側諸国と東側諸国による諜報戦の最前線、イスタンブールを舞台に、イギリス諜報部員007VS秘密結社スペクターの冷戦が繰り広げられるストーリー。

Qの新兵器紹介、世界各国を飛び回ってのスパイ合戦、列車内でのサスペンス、ヘリとの戦いやボートチェイスなどなど、話のテンポがとても良く、『ゴールドフィンガー』と合わせて、後の007作品やスパイ映画そのものを形成づけたと言っても過言ではない作品。
初期007の中では最も地についた物語だ。

物語の序盤で、裏でスペクターが立案した計画に巻き込まれた007が

「ソ連の暗号解読委員が写真だけでこっちの諜報部員に恋するなんて、頭おかしいんじゃないですか?!」
「罠でしょう!どう見たって!」

と一蹴するところが僕の一番のお気に入りポイント。
ボンドがこの亡命作戦から身を引いていたら、スペクターの面々はどうしていたんだろうかと気になってしょうがない。

あと、ショーンコネリーボンドは全然スパイらしくないのも大きな特徴の一つ。
ショーンコネリーは紳士ではない。
今作のボンドガールのタチアナも、ロシアの工作員だったらもっと物語に絡ませて活躍させることができたはず。

ただ、ショーンコネリーボンドはセリフ回しが凄くカッコいい!
何事にも動揺せずにダンディにキメて、冷静に危機を乗り越えていくあのハードボイルドは彼にしかできない芸当だ!

オープニングクレジットもクールでパワフル。
凄く魅力的!

【なんなのそれ?】
【再現しよう】
ギズモX

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