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重力ピエロのtheocatsのネタバレレビュー・内容・結末

重力ピエロ(2009年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ
杜撰な映画内容から原作へ移行させる商魂?

余りに不明点が多すぎて、原作はどうなっているか気になってしまうそんな映画。
大きな疑問点として

・落書きアート、付近の看板、ゲノムアルファベットのワード組み合わせ放火の件は都合よすぎと感じていたが、それは放火犯の「自作自演」ということである程度納得するも、それら全てが過去のレイプ事件現場と限定されると、その組み合わせクロスワードを見つけ出すのもひねり出すのも相当高度な知性が必要だろう。果たして大学へ行っているわけでもなさそうな「彼」にそれほどの高知能があったのだろうか?

・落書きアートは深夜に描くとしても消す仕事は昼であり、しかも「自作自演」だから事前に承諾を得ているわけでもなく、所有者などに見つかったら不審がられ警察に通報されるなどされ、或いは放火事件の聞き込みで彼との相関性が必ずや浮上したであろう。

・レイプ犯によるか夫によるか分からない状態ではなく、レイプ犯による妊娠が明らかなのになぜ妻は出産すると決めたのか? もしや妻は中絶否認のカトリック教徒だったのだろうか?
※「実はゲノム検査で夫の子と判明!」というありがちな落ちかと思っていたが、夫でさえ自分の子種によるものでないことは分かっていたようだ。

・なぜ夫はあのタイミングでレイプ犯の子であることを彼に告げたのか? レイプ犯の子と告げられた彼の最悪の心理状態を想像できず、「俺たちは最強の親子だ」と言われても虚しいだけではなかろうか?

・殺人を犯した彼は自首せず、警察から疑惑を向けられることもなく養蜂をしながら平穏に日々を送ることになるのか? (ストーカー女子と結婚するとか?)

・舞台が東北、仙台でありながら標準弁オンリーとはいかに?
※私には仙台に親戚がいる。


それらが原作を読めば判明するのであればそれも結構かもしれないが、私は読むつもりはないのでこれまで。

監督が論理性重視の方なら絶対こんな杜撰な作り方はしなかっただろうと確信しています。

総評一つ星

052008
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