1000Markは、敬愛する小津安二郎監督の初カラー作品。
彼岸花のような鮮やかな朱、紅、赤が効果的、完璧な構図、レイアウトが心地好く、痺れっぱなし、なんとリズミカルな色彩世界なんだろうか…。
昔の日本人は、凛とした姿勢の良さが格好良く、美しい日本語が気持ち良い。
姿勢が良い人は、何割か増しで格好良く素敵に見えます。
他所様の娘の結婚には寛容で(恋愛いいねぇ、私は見合いだったから無味乾燥な青春時代だったと言い出す始末…笑)、
自分の娘の事となると、思い通りにならないと気が済まない。
京都の母娘親子の機関銃トークに何回もふきだした(笑)
小津監督独特の“軽妙さ”と、“もののあはれ”さを感じる素晴らしい作品です。
“君が幸せになれば、おかあちゃんだって幸せになるんだよ”
人は幸せになるために、生まれてきたんだと本気で思っているし…。
親が幸せなら、自分も幸せだ。