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美少女戦士セーラームーンRのkanacoのレビュー・感想・評価

3.7
大人気の少女アニメ『美少女戦士セーラームーンR』の劇場版!監督は幾原邦彦。お決まりの変身や戦闘はもちろんキャラクターの関係性をしっかりと落とし込んでおり、60分という短さなのにスケールが大きくそつなく盛りだくさん!作画も気合を感じて少女コミックらしい〈キマッてる美少女顔〉が良き😆✨(140文字)

****以下ネタバレあり&乱雑文****

◆あらすじ◆
月野うさぎ、水野亜美、火野レイ、木野まこと、愛野美奈子の5人はうさぎの恋人・地場 衛や“ちびうさ”共に植物園に遊びにやってきた。植物鑑賞やデートを各々楽しんでいた彼女たちの前に謎の異星人フィオレが突然現れる。その男は衛の少年時代の友人であったが、地球の環境では生きられないために一度離れており、別れの時に衛からもらった餞別の赤いバラに感動して「必ずお返しの花を持って戻ってくる」と約束していたのだった。ずっと衛を想っていたフィオレは衛にふさわしい花を見つけたと地球に戻ってきたが、衛のそばにうさぎがいることに敵意を向け、衛を誘拐。また地球人を根絶やしようと目論む。セーラー戦士たちは衛と地球を救うために立ち向かうが…。

❶大人気の少女アニメ『美少女戦士セーラームーンR』の劇場版!

『美少女戦士セーラームーン』は月野うさぎ/セーラームーン、水野亜美/セーラーマーキュリー、火野レイ/セーラーマーズ、木野まこと/セーラージュピター、愛野美奈子/セーラーヴィーナスが活躍する有名な戦闘美少女ものアニメ。年頃の女の子たちの友情や、魔法少女の系譜に戦隊モノを足した様な斬新な設定、女の子たちの心をくすぐるデザインや変身シーン・アクション、うさぎと衛の前世から続く壮大な恋愛などを軸に描かれた人気シリーズでした。

本作はアニメ第2弾となる『美少女戦士セーラームーンR』の劇場版アニメ。U-nextの見どころ欄に「監督は後に『少女革命ウテナ』を監督した幾原邦彦」とか「庵野秀明監督は本作を見て『新世紀エヴァンゲリオン』の主役声優に緒方恵美を選んだ」とか色々書かれていて気になって鑑賞。TVアニメの鑑賞歴としては無印→R→Sまではリアルタイムで見ていたような…たぶんSSの途中で離脱しました。この映画は恐らく初視聴(か、見たけど幼過ぎて覚えていないか)🤔

映画版では“うさぎ”と衛はすでに恋人同士。植物園に遊びにやってきたメンバーの前に、かつての衛の友人だという異星人の男フィオレが現れます。衛に好意を寄せるフィオレは衛に恋人がいることに衝撃を受け、うさぎを敵視。衛を誘拐した上で、かつて自分と衛をかつて孤独に追いやった〈人間〉を根絶やしにするために力を行使します。セーラー戦士たちは衛と地球を救うために立ち向かう…という物語です。

❷60分という短さで物語、演出、作画などスケールは大きくそつなく盛りだくさん!

無印とRがドンピシャ世代なのでOP「ムーンライト伝説」からテンションはガっと上がりました✨🙌😆地球侵略を狙った敵に立ち向かうお決まりの変身や戦闘はもちろん、“うさぎ”と衛、友人たち、そしてちびうさの関係性をしっかりと落とし込んでおり、60分という短さなのにスケール大きくそつなく盛りだくさん!作画も時代を感じるところはありつつも、劇場版の気合が見て取れて美しいです。とくに5人の少女たちの…笑う、憂う、揶揄う、大人びた…などの少女コミックらしい〈キマッてる美少女顔〉がとても良い🥰

小さい頃はあまり気にしていなかったのですが、本作で改めて感じたのはセーラームーンと他のセーラー戦士たちの“格”は意外としっかりラインを引かれていること。普通の少女としての〈親友同士〉では対等ですが、あくまでセーラームーンはプリンセスであり他の4人は一番の側近でありボディガードという感じ。変身シーン、攻撃力、精神力、属性、アイテムなど総合的に“うさぎ”が中心人物として描かれており、みんなが“うさぎ”の〈人間力〉に救われたこと、一方で“うさぎ”を含めてお互いを想う強い絆がピンチを打破する鍵であることが印象的でした。

で、結果的に私は“うさぎ”と衛の関係性を見ながら「これが〈バブみ〉というやつか…」と謎実感🙄10年くらい前にネットスラングとして流行った〈バブみ=男性が「年下の女性」に対して母性を感じること、母性を感じて自分が赤ちゃんになった気持ちになること〉ですが、衛は完全にそれで“うさぎにのめり込んだのだな…🤔✨

そんな(?)タキシード仮面さまの登場シーンにはコーヒーを吹くかと思いました。タキシード仮面さまは割とオモシロ君ですよね🤣

それにしても…
ちびうさに「セーラームーンはみんなのママ」と呼ばれ、地球を滅ぼすほどの巨大な孤独に苛まれて飲み込まれた敵を、それを凌駕するほどの〈母性〉によって対抗し、仲間、恋人そして地球をも救う“月野うさぎ”という女…。

……強い🤔

❸『なかよし』を買っていた頃に『美少女戦士セーラームーン』はもう載ってなかったな…

ちなみに子供の頃少女コミック雑誌『なかよし』を購読していましたが、その時はすでに『美少女戦士セーラームーン』の連載は終わっており…。私が読んでいた頃の武内直子連載は『PQエンジェルス』だったと思います。ただ数か月で突然に本誌から消えたような…。PちゃんとQちゃんというキュートな美少女ペアが主人公の作品だったと思うのですが、たぶんあれって某虫Gの擬人化でしたよね🤔

本作を見たのをきっかけに、自分が『なかよし』本誌OR単行本で読んでいた作品のありったけを思い出してみました。

・武内直子『PQエンジェルス』
・CLAMP『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』
・立川恵『熱烈台風娘』『怪盗セイント・テール』『夢幻伝説 タカマガハラ』
・高瀬綾『せりなリニューアル!』『キュリオショップせぴあ堂』
・あゆみゆい『ようこそ!微笑寮へ』『デリシャス!』
・ふくやまけいこ『まぼろし谷のねんねこ姫』
・岡本慶子『CUTE BEAT おしゃれクラブ!』
・たておか夏希『水色のたまご』
・秋元奈美『ミル・フルール』
・野村あきこ『やまとなでしこ同盟』『プライベートアイズ』『JOKER』
・川村美香『タイホしてみーな!』『あわせて1本!』
・木村千歌『あずきちゃん』
・松本洋子『闇は集う』

うーん🤔でも確かこの中で一番楽しみにしていたのは、少女コミックでありながらも唯一〈完全ホラー〉であった松本洋子『闇は集う』だったから、やっぱり小さい頃から幽霊と血を求めていたのだろうな(どんなだ)

🌕🐝「ちなみに同時上映は『ツヨシしっかりしなさい ツヨシのタイムマシーンでしっかりしなさい』だったらしく…。『ツヨシしっかりしなさい』とか懐かしすぎる🤣爆風スランプが歌うOP曲『さよなら文明』が頭に回り始めます」
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