生まれた時から世界中に注目されてるテレビスター！だけどそれを知らないのは自分だけ。
それもそのはず自分が生きてる環境全てがテレビのセットで周りの人たちも奥さんもオーディションで選ばれた俳優女優。
24時間365日私生活を世界に放送されているトゥルーマン。
自分の人生がそんな倫理のかけらもない番組になってると思うとゾッとするどころの騒ぎじゃない。
他人の生活を観て楽しむなんておぞましいと思っても類似する様なリアルライフバラエティというものは存在するわけで、本人の了承があるとないとの違いはあれど裏を返せばそれしか違いがないのにそこの感覚の違いは不思議で面白い。
本作では当然映画として途中で違和感に気付くトゥルーマン、必死に隠そうとするスタッフ、そのドタバタに見入る視聴者。
皮肉たっぷりブラックコメディだけども我々の現実の世界にも何処か通ずるものもいくつかあったりして、考えさせられる事もあったり。
ジムキャリーに似合う脚本だった。
