tntn

或る夜の出来事のtntnのレビュー・感想・評価

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
3.8
スクリューボールコメディとして笑える箇所は随所にあるけど、予想以上にセクシュアルな話だった。
夜に寝床を分ける二人の距離が徐々に近づく過程が、ロマンチックというにはあまりにも暗く生々しい。
森の中で唇がほとんど接近しそうになった直後のクローデット・コルベールが「What do you think about?」と呟く時の声が、急に低くなる。ロマコメを超えて緊張感すらある。
宿泊所を走るコルベールを追うカメラの大きな横移動はラストで一気に回収される。
陽の光が指す河原や暗い森など自然風景が印象的で、スタジオハリウッド映画に対する自分のイメージが少し崩れた。
オープニングの海に飛び出すシーンの編集かっこいい。
tntn

tntn