TakayukiMonji

夏の嵐のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

夏の嵐(1954年製作の映画)
3.8
ヴィスコンティの初カラー作品。
ヴィスコンティは「山猫」しか観たことなかったけど、今作も同じくイタリア統一戦争時代、貴族社会を描く。
極上のメロドラマ。いかにも女たらしのオーストリアの軍人に惹かれてしまうイタリアの伯爵夫人が、恋に翻弄されていく物語。英題は「ふしだらな伯爵夫人」でまさに言い当ててる。
前半はロマンチックな出会いから2人が愛を深めていく展開から、終盤の展開は劇的な愛憎劇すぎて、痺れた。恋は盲目だし、金の切れ目が縁の切れ目。みんなボロボロになっていて、貴族の儚さを見た。
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