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死の王のLeMasTのレビュー・感想・評価

死の王(1989年製作の映画)
4.0
死の3部作の3作目ですが、『ネクロマンティック2』との繋がりはおそらくありません。

冒頭の独特な音楽や空気感で気持ち悪くなりました😅

80分弱という短い時間で7つの物語によるオムニバスですから、だいぶ気軽に観れます(内容云々はまあ...)。

内容云々を言っちゃうと、月曜日〜日曜日に起きる7つの出来事は全て死に向かっている(最終的に誰かが死ぬ)というものなので結構重いです。

一体のモザイク屍体が1週間で腐敗していく間に、世界のさまざまなところで"死"は訪れます(実際には腐敗時間は早回しされているため1週間ではないですが)。というこの並行描写がこの作品に良い風味を足していました。

ウジ虫の湧き具合が尋常ではなく、また絶妙にリアルで、屍体ってああやって白骨化していくんかな。

木曜日が訳分からんし誰も死んでないやんって思ったけど、あれはあの鉄橋が自殺者達の名スポットだったって訳なのね。

こういう映画でどうしても言いたくなる、どのシチュエーションが一番好きか。火曜日ですね。

ビデオ販売店でVHS作品がズラッと並んで映されるシーンは気分が上がりました。『ネクロマンティック』のポスターやVHSも置いているあたり、監督の自作品への愛を感じました✨

『ネクロマンティック』よりもこっち系の作品の方が好物です😊

世界は"死の王"に支配されています。
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