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アヒルと鴨のコインロッカーのkazu1961のレビュー・感想・評価

4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-428 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋伊坂作品の映画化の中でもとても好きな作品です。それは伊坂幸太郎ならではの巧妙に構成された原作を世界観そのままに見事に映像化していることに尽きます。本屋襲撃の裏に隠された、河崎、琴美、ドルジの不思議な友情、彼らの住む街を荒らしていたペット殺し事件のエピソード、これらには全て巧妙な伏線が張られていて前半部と後半部で全く違う様相になっていくその巧妙さを見事に映像化しています。ある意味大どんでん返しの作品なんですね!!

🖋キャラクターたちの独特の雰囲気や、緩く物語が展開され、何の物語が分からないのに引き込まれるそんな前半。「ボブ・ディランは神様」「隣の隣のブータン人」「広辞苑を盗むために本屋を襲撃」「ペットショップの店長には気をつけろ」そんなキーワードが伏線となって、一気に様相を変えた物語が後半部では畳み掛けるように展開されます。

🖋そしてボブ・ディランの不朽の名曲「風に吹かれて」にのせて、全体に流れる切ない空気感が何とも観終わった後にも胸に残ります。。。

🖋登場するキャラクターを演じる俳優陣もとても素晴らしい。若き濱田岳と瑛太がダブル主演。共演には関めぐみ、松田龍平、大塚寧々など。あと、岡田将生も椎名と同じ大学に通う学生役として出演していました。この時、映画初出演なんですね!!

🖋伊坂幸太郎の巧みな構成の原作を中村義洋が監督を務め、見事に映像化していいる、見応えのある作品ですね!!

😌Story:(参考: yahoo movies)
大学入学のため仙台に引っ越してきた椎名(濱田岳)は、奇妙な隣人の河崎(瑛太)に出会う。初対面だというのに河崎は、同じアパートに住む孤独なブータン人留学生に広辞苑を贈るため、本屋を襲おうと奇妙な計画を持ちかける。そんな話に乗る気などなかった椎名だが、翌日、モデルガンを片手に書店の裏口に立っていた……。

🔸Database🔸
・邦題 :『アヒルと鴨のコインロッカー』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2006
・日本公開 : 2007/06/23
・上映時間 : 110分
・受賞 : ※※※
・監督 : 中村義洋
・脚本 : 中村義洋、鈴木謙一
・原作 : 伊坂幸太郎
・撮影 : 小松高志
・音楽 : 菊池幸夫
・出演 : 濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁夫

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
人気作家・伊坂幸太郎の同名小説を、「ルート225」の中村義洋監督が映画化した青春ミステリー。大学入学のため仙台に引越してきた椎名は、隣人の河崎から奇妙な計画を持ちかけられる。同じアパートで暮らす引きこもりの留学生ドルジに広辞苑を贈るため、書店を襲撃しようというのだ。椎名は誘いを断りきれず本屋襲撃を手伝うハメになるが、この計画の裏には河崎とドルジ、そしてドルジの彼女で河崎の元恋人・琴美をめぐる切ない物語が隠されていた。
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