kazu1961

地獄門のkazu1961のレビュー・感想・評価

地獄門(1953年製作の映画)
3.6
▪️JPTitle :「地獄門」
ORTitle : ※※※
▪️First Release Year : 1953
▪️JP Release Date : 1953/10/31
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards :
第27回アカデミー賞 名誉賞 衣裳デザイン賞
第7回カンヌ国際映画祭 パルムドール
▪️Appreciation Record : 2022-025 再鑑賞
🕰Running Time : 89分
▪️Director : 衣笠貞之助
▪️Writer : 衣笠貞之助
▪️MusicD : 芥川也寸志
▪️Cast : 長谷川一夫、京マチ子
▪️Review
第7回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した衣笠貞之助の監督作品で、衣笠貞之助の映画「地獄門」や黒澤明の「羅生門」、溝口健二の「雨月物語」とともに、日本映画史上重要な意義をもっている作品です。
カンヌ国際映画祭で審査委員長を務めたジャン・コクトーが「これこそ美の到達点」と本作を絶賛したことからわかるように、その日本の様式美が国際的に評価されたんですね。
でもその反面、日本人にはあまり評価が高くないようです。一人の武士(長谷川一夫)が夫がある身の人妻(京マチ子)を執拗に諦めずに追い求めるそのストーリーがなんだかな。。。と言う感じだからだと思います。
しかしながら、日本初のイーストマン・カラー作品で、色彩指導に洋画家の和田三造を起用して平安時代の色彩(和色)の再現に努めたその映像は国際的な評価が高いように一見の価値があるかと思います。
本作、『平家物語』や『源平盛衰記』などで語り継がれた、袈裟と盛遠の物語を題材にした菊池寛の戯曲『袈裟の良人』が原作となっています。第7回カンヌ国際映画祭のパルムドール以外にも第27回アカデミー賞で名誉賞と衣裳デザイン賞を受賞している作品です。

物語は。。。
平安時代末期。平清盛に仕える武士・盛遠は、戦乱の中で美女・袈裟と出会います。袈裟が人妻だと知っても諦めきれない盛遠は、何度も彼女に言いより、その都度はねのけられますが、恋の炎をはますます掻き立てられるばかり。 やがて盛遠は彼女の夫にライバル心を剥き出しにするようになりますが、温厚な人格者である袈裟の夫は、盛遠を相手にしません。やがて盛遠は袈裟に対し、自分といっしょになってくれなければ、彼女の夫や親戚を殺すと脅すのですが。。。

▪️Overview (映画. comより)
イーストマン・カラーによる大映第一回総天然色映画で製作は永田雅一、菊池寛の原作「袈裟の良人」を「大仏開眼」の衣笠貞之助が脚色し、監督している。撮影は「浅間の鴉」の杉山公平、音楽監督を「続思春期」の芥川也寸志、美術監督を伊藤熹朔がそれぞれ担当している。出演者は「花の喧嘩状」の長谷川一夫、「あにいもうと(1953)」の京マチ子、「砂絵呪縛(1953)」の黒川弥太郎、香川良介、小柴幹治、「夕立勘五郎」の石黒達也、「南十字星は偽らず」の千田是也、「薔薇と拳銃」の田崎潤など。
kazu1961

kazu1961