えいがうるふ

私の優しくない先輩のえいがうるふのレビュー・感想・評価

私の優しくない先輩(2010年製作の映画)
2.0
川島海荷を初めてタレントとして認識したのはカルピスのCMだった。確かにあのCMで切り取られた彼女のイメージは最強に可愛かったが、いざ動いてみるとざらついたハスキーな声といい時折見せる底意地悪そうな表情といい、どうも思ってたんと違う。むしろこの作品のヒロインの「一見可愛いけど実はドン引きするぐらい性格悪い地雷女」のイメージにピッタリで、それが本人の演技力と役作りの賜物なのか、期せずしてこの役を演じたことで本人の「地」が透けて見えてしまったのかは真相不明・・・なんてことを思いつつかなり醒めた目で鑑賞してしまった。

一方、はんにゃの金田演じる先輩は先輩でやさしいどうこう以前に居るだけでやかましい過剰な存在感がすごくすごく鬱陶しい。顔だけでも圧が凄まじいのにひたすらうるさい。セリフだけ切り取ればかなり良い事言ってるだけに残念。

映画作品としてはまあありがちな青春ものでどうということもない。映像表現が安っぽくて今なら高校生でも作れそう。
エンディングに至ってはもう本当にどうしようもなくて笑えてくるレベル。ただし逆にここだけをMVとして切り取るならあのCMのままの彼女、眩しいほどに清く明るくひたすら可愛い川島海荷を余すところ無く演出できていて素晴らしいと思う。