けべん

スペース カウボーイのけべんのレビュー・感想・評価

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)
3.4
宇宙、特に飛行士を扱う作品が増えた昨今では内容は普通といえる.また、年寄りが昔の職に戻る作品や昔のようにやってやろうぜという作品も増えているので、斬新さは少なかった.すんなり宇宙に行ける点がそう思わせているのかもしれない.期間的な短さはあるものの、テストを受ける過程や行くに至るまでの感情の変化の描画が薄く少なかった.そして、緊迫感は終始なかった.

海外紙の評価にある通り、「プロットは過度に陳腐だが、スターによる見事な演技と壮大な特殊効果により、この映画は見る価値がある」というのは本当にそうだと思う.映像では、70年ほど前の設定に見せた古めかしい感じが良かった.ある意味当たり前の話ではあるが、主役4人でなければ、B級映画にも収まらない内容の陳腐さである.この4人が一緒に出たというところに意味がある作品.
※4人とは、クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー.

プロジェクト・ダイダロスは実在したが、本作のSTS-200衛星の回収の作戦は創作のようだ.

なお、撮影にはある程度の難しさもあったよう.NASAの宇宙服が重く扱いづらかったことから、サザーランドは誤って後ろに倒れ膝にひびが入ったよう.