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来るべき世界のkazu1961のレビュー・感想・評価

来るべき世界(1936年製作の映画)
3.6
▪️JPTitle :「来るべき世界」
ORTitle:「Things To Come」
▪️First Release Year : 1936
▪️JP Release Date : 1996/12/30
▪️Production Country : イギリス
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-303 再鑑賞
🕰Running Time : 93分
▪️Director : ウィリアム・キャメロン・メンジース
▪️Writer : ハーバート・ジョージ・ウェルズ
▪️MusicD : ミュア・マシースン
▪️Cast : レイモンド・マッセイ、セドリック・ハードウィック、マーガレッタ・スコット、ラルフ・リチャードソン、アン・トッド
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 404/1001
▪️Review
🖋凄いですよね。この映画が作られたのは1930年代、HGウェルズの描いた近未来世界の予見率はかなり高いものではないかと思います。“戦争の否定”、“独裁国家(ファシズム)の否定”そして最後には“文明と科学への賞賛”ととるか、“文明と科学を通した人間の慢心の否定”と取るかは観るもの次第の解釈ですね。

🖋本作、このHGウェルズの描いた近未来世界をウィリアム・キャメロン・メンジースが映画化した作品です。映画史上初の本格的SF作品で、その未来都市の映像の構成や美術は壮大で後の『ブレード・ランナー』をはじめとする未来都市を描いた作品の先駆的作品となりました。そう、『ロストワールド』『メトロポリス』に並ぶ、SFムービークラシックの傑作ですね!!

🖋とにかくモダニズムあふれる世界観の中で、特撮技術と2036年のエブリタウンのセットデザインは、これが1930年代にとられたものか!!と今見ても驚きます。2021年現在、このような地下都市は実現されていませんが、人類の月到達はこの予見では2036年でした。しかもロケットの概念が無いため、月への発射は大砲方式。この辺りの現実との違いも楽しく鑑賞できますね。

🤔物語は。。。
英国の架空都市エヴリタウンが突然敵機の襲撃を受け、以来20年の戦争が続き、町は独裁者の支配下となります。だが、その体制も自由都市の支援攻撃で滅び、伝染病の猛威などを乗り越え、エヴリタウンは超近未来都市を地下に建設。人々の生活は極めて合理的になりますが、今度は旧体制の残党がそれに反発し。。。

▪️Overview (映画. comより)
物故したH・G・ウェルズ作の小説を作者自らシナリオ化したものによって「波止場の天使」を共同監督したウィリアム・キャメロン・メンジースが監督に当り、「ドン・ファン」「コンゴウ部隊」のジョルジュ・ペリナルが撮影した。主なる出演者は「紅はこべ」のレイモンド・マッセイ、「月光石」のラルフ・リチャードソン、「虚栄の市」のセドリック・ハードウィック、「朱金昭」のパール・アージル、「花咲く頃」のエドワード・チャップマン、「幽霊西へ行く」のパトリシア・ヒリヤード、ケネス・ヴィリアス、モーリス・ブラッデル、ソフィー・スチュワート等である。セットは例の如くヴィンセント・コルダが設計し、音楽はアーサー・ブリスが担当している。
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