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青の恐怖
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『青の恐怖』に投稿された感想・評価

1944年イギリス。舞台はとある病院。
手術中に郵便配達夫が亡くなった。当初は医療ミスだと思われたが、ある人物はそれを「殺人だ」と告発する。一体、犯人は誰なのか…?なんて正統派のミステリ。

あらま。MARK数が少ないですね。
某ミステリ作家オススメの作品…ということで鑑賞したのですが、結構マイナーな存在だったのですね(ウィキペディアも専用のページがありません)。

しかし、筋金入りのミステリ好きならば、観ておいて損はない作品だと思います。何しろ、冒頭からして「犯人はこの中にいるのだ…!」的なモノローグ。自然と前のめりになるのも当然の話。

疑わしき容疑者は六人。
ジゴロのような外科医。
プライドが高い麻酔医。
外科医に惚れている婦長。
麻酔医の婚約者である看護婦A。
外科医から転職を勧告されている看護婦B。
被害者と接点があった(?)看護婦C。

いやぁ。誰も彼もが疑わしいのです。
しかも、情感豊かな描写が挿入されるので、登場人物たちが記号になっていないのです。やはり、推理を惑わせるのは“思い込み”。見事ですね。ちなみに僕は犯人を当てることが出来ませんでした。ぐぬぬ。敗北感たっぷりですぞ。

また、邦題である『青の恐怖』。
実はこれがヒントなのですが、モロクロ映画なので役に立ちません。ただ、考えてみれば確かにアレは現代でもアレ。70年以上も同じって何か意味があるのでしょうかね…って曖昧な書き方は嫌味ですよね。はい。自重します。

ただ、ここまで煽っておいて失礼な話なのですが、ミステリとして出来が良いか…で判断すると微妙なところ。何しろ、犯人に辿り着くロジックや、犯行に至る動機が不明瞭なのです。これは上映時間に制約があったから…なのかもしれません。もう少し長ければ描けたと思います。

まあ、そんなわけで。
1946年の作品として考えたら完成度は高いのですが、現代の視点で鑑賞するならば、ミステリクイズとして挑戦するくらいのスタンスがベストだと思います。ちなみに監督は『バルカン超特急』の脚本を仕上げたシドニー・ギリアット。なるほど。ミステリはお手の物だったのですね。
みんと

みんとの感想・評価

3.9
犯人探しの医療ミステリー。
『白い巨塔』とか『チーム・バチスタ』的展開をついつい想像させられる序盤、中盤。まさか?小ぢんまりした総回診でも始まるかと思ってしまった。笑

タイトルにある“青”が何故なのか?ずっと頭の中に引っかかって居たけれど、なるほど!ネタバレ的配慮なのかなぁと個人的には理解した。(原題だとバレバレだけど)

医療事故なのか?殺人事件なのか?ひとりの郵便配達員が死んだ事から容疑がかかった医師と看護師達…

観る側を惑わすアレコレはこのタイプのミステリーの醍醐味。みんなが怪しく見えてしまう。ただ、同じようなルックスの美人二人の識別困難の罠にかかったのは私だけかな?
更に絶妙に絡む医師と看護師の愛憎劇に至ってはいつの時代にも存在するんだなあ…と“医師”の肩書きから伺える無言の圧力めいたものすら感じる。

いよいよ刑事登場は、その抜け感から肩の力は抜けるものの2人目の殺人からは、より一層目が離せなくなる。秀逸な陰影演出で見せる恐怖は素晴らしかった。

時代背景然り、いろんな要素を緻密に絡めつつ、刑事キャラも際立たせた、正統派ミステリーとして完成度の高い作品だと思う。
こぅ

こぅの感想・評価

4.4
【バルカン超特急】の脚本家、シドニー・ギリ
アット監督による、極上【院内サスペンス】。

原題は、緑は危険 だが、邦題は青、、。

第二次大戦中、ロンドン郊外の病院で奇妙な事件が起こった。爆撃で負傷して運び込まれた郵便配達夫が急死した。それは他殺で…。

院内が舞台のハラドキあり、愛憎劇あり、コメディ
も盛り込み、ラストはしっかり観客を欺く 贅沢な
【極上ディナー】が頂ける。

OP、勇ましく軽快なテーマ曲。
コントラストがハッキリしている映像。

冒頭からナレーション付き回想式で展開するの
だが、医師2人と看護師4人の中に犯人がいる、と
いう提示から吸引力バツグンで掴まれる。
そして、院内での【愛憎劇】を見せてくれる。
その院内でのワンカット カメラワークが絶品。
そして、急患、、手術中第一の事件が発生。
前科のある麻酔医バーンズ(トレヴァー・
ハワード)が疑われる…。

中盤の容疑者◯長が、あれは、計画的殺人で、犯人
を知っている、と公言する大胆行動シークエンス
にはビックリ。

流石は愛の怒りの八つ当たり。

そして、、第二の殺人事件発生。
この公言直後〜殺人までのシークエンスの
林での陰影(ライティング)とクレーン撮影や、
カメラワークには、 唸った。まるで、ホラー並の
怖さ。
これで容疑者が1人減るが、進むに連れ全員が
怪しい、ミスリードの脚本が上手い。

ここで、ナレーションの主、コックリル警部
(アラステア・シム)の登場。
このタイミングが絶妙で、流れが更に心地良くなる。
彼は、明らかにコミックリリーフ的存在でで、
少しいい加減なのだが、ビシッとキツイ事(皮肉)
はハッキリ言うし、シッカリ決める時は決めるのだ。
まるで【コロンボ】の原型⁈のようなキャラ。


クライマックスは、刑事が、実際のオペで【一芝居】
を打って鮮やかな解決篇。目を見張るが、犯人の
動機が弱すぎる。
それは出来とは別問題で、サスペンスは、こうで
なくちゃ!というお手本の様だ。
(多少の強引さは付きもの。)

ナース リンレイ(サリー・グレイ)が綺麗だった。

ナレーションで予告していた、刑事の【失態オチ】
もある。ハリウッド作品とは異なるイギリスらしい
締めか⁈。事件は解決するが、今ひとつモヤモヤ
したまま去る警部は、まるで、、【◯◯一】。

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