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バグダッドの盗賊のkazu1961のレビュー・感想・評価

バグダッドの盗賊(1924年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「バグダッドの盗賊(1924)」
Original Title :「The Thief of Bagdad」
▪️First Release Year:1924
▪️JP Release Date :1925/01/12
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-372 再鑑賞
🕰Running Time:139分
▪️My Review
当時、約100年近く前にこんな冒険ファンタジーが撮影されたこと自体が驚きです!!
主人公の盗賊を演じるダグラス・フェアバンクスがお姫様を乗せてカーペットで星空を走るシーンなんかは最高ですね。当時びっくり仰天したぐらいの素晴らしい映像だったんですね(淀川長治氏曰く)。
本作は、当時の人気スター、ダグラス・フェアバンクスの主演作の中でも一番面白いと言われている作品です。第2回(1925年度)キネマ旬報ベストテンの娯楽的優秀映画部門で1位に選ばれています。この作品は、『 アラビアン・ナイト』の中のエピソードを元に、フェアバンクス自身がストーリーを考えたもので、原作者のエルトン・トーマスというのはフェアバンクスの本名です。
グリフィス映画の役者から演出に転じたウォルシュが、監督としての名声を確立したサイレント期の傑作です。今観ても色あせぬトリック?撮影を駆使して、ダグラス・フェアバンクスのアクションを中心に、140分を一気呵成に魅せます。敵役のモンゴル皇子に、日本人俳優の上山草人が扮しているのも見どころ。女召使に、中国系のメイ・ウォング。いずれも、強烈にエキゾチックな彩りを添えています。壮麗なセットの規模も忘れ難い、ファンタジー大作ですよね。
トリック?撮影の炎の谷、恐竜の谷、木になった人々の洞窟、暗い海の底、天馬の住かなどのシーンは今観ても面白く、恐竜、大コウモリ、大蜘蛛の造形も100年近く前とは思えないですね。
そして、主人公のモデルはアラジンでしょうか。

▪️Overview
ダグラス・フェアーバンクスが「フォビン・フッド」の次に製作した大作で、アラビアン・ナイトの物語に基づいてエルトン・トーマスが原作を書き、ロッタ・ウッズが脚色し「世界を敵として」「女は誓いぬ」等監督したラウール・ウォルシュが監督の任にあたった。出演は、ジュランヌ・ジョンストン、上山草人、南部邦彦、コマント、ハートマン定吉、ノーブル・ジョンソン、アンナ・メイ・ウォン等である。お伽噺式のファンタジーで、リアリズム全盛の米国映画界に大きな波紋を投げた大作品である。(参考:映画.com)
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