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メル・ブルックスの大脱走のcatmanのレビュー・感想・評価

メル・ブルックスの大脱走(1983年製作の映画)
5.0
昔ちょっとハマっていたことがあるメル・ブルックス、ウン十年振りに観たところメチャメチャ良かった。コメディなのだけれど、笑えるというより本当に良い映画なので清々しい気持ちになる。ただギャグだけを求めていた若い頃にはこの作品の豊かさは分からなかった。
メル&アンを筆頭にキャストも良くって、特にチャールズ・ダーニングがチャーミング。コミカルな芝居も上手い。改めて良い俳優だなぁとしみじみ思う。クリストファー・ロイドは若い頃からエキセントリックな芸風。後のドクとそんなに変わらないw 私的MVPは、役者は無名ながらブロンスキ夫人の付き人・サーシャ。ナチスの同性愛者狩りから逃れようとステージに飛び入りするダンスシーンは本作の裏ハイライトに勝手に認定。ユーモアとペーソスとスリルが一緒になった名場面。多幸感あふれるエンディングも最高で、こんな素敵な映画を撮るメル・ブルックって人が好きなる。


全く余談ですが、ブルックスの声って藤村有弘(ドンガバチョ)の声にそっくりじゃないですか?? もし彼が吹替をやっていたら、それはそれで傑作になっていたに違いない。大昔にテレビで観たアラン・アーキン主演の『クルーゾー警部』の吹替版がやたら面白かった記憶があって、私の「死ぬまでに観たい映画リスト」にインしている1本です
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