kazu1961

祇園囃子のkazu1961のレビュー・感想・評価

祇園囃子(1953年製作の映画)
4.2
▪️JPTitle :「祇園囃子」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 1953
▪️JP Release Date : 1953/08/12
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : 1953年 ブルーリボン賞
助演男優賞(進藤英太郎)
助演女優賞(浪花千栄子)
▪️Appreciation Record : 2022-074 再鑑賞
🕰Running Time : 84分
▪️Director : 溝口健二
▪️Writer : 依田義賢
▪️MusicD : ※※※
▪️Cast : 木暮実千代、若尾文子、進藤英太郎、河津清三郎、菅井一郎、田中春男、小柴幹治、浪花千栄子
▪️Review
京都の祇園を舞台に2人の師弟、いや血のつがらない義姉妹の芸妓と舞子のリアルな生き様、ともに肩寄せ合って生きていこうとする生き様を見事に描き切った傑作です。
芸能文化と個人としての生き様の葛藤(作中では日本国憲法の基本的人権まで例えにしていました)、過去から引き継がれるエキゾティズムと現代社会のモラル、これらの渦に巻き込まれながらも懸命に生きていく二人の姿をリアルに描いており、終盤は涙を誘いました。
本作、監督・溝口健二が京都の花街・祇園を舞台に芸妓とそれを取り巻く人々の生態を細部まで徹底的に描き出した人間ドラマの傑作です。溝口監督の鋭い人間洞察力が最大限に発揮された作品だと思います。出演陣も秀逸、若尾文子の愛くるしさに魅せられます。そして強さを秘めた木暮実千代の大人の色香と浪花千栄子の貫禄がとても印象的でした。

物語は。。。
祇園ではちょっと名の知れた芸妓・美代春の許に、母を亡くしたばかりの少女・栄子が舞妓志願にやってきました。栄子の熱意に負けた美代春は、彼女を引き受けることに。やがて、1年間の舞妓修行を経て、初めて店に出た栄子。ほどなく大会社の御曹司・楠田に見初められます。一方、美代春も楠田の取引先である神崎から言い寄られるのでしたが。。。

▪️Overview (映画. com)
「オール読物」所載の川口松太郎の原作を依田義賢が脚色し、監督、撮影を溝口健二、宮川一夫が受持つという「雨月物語」と同じスタッフ作品。音楽は「母と娘(1953)」の斎藤一郎。出演者の主なるものは「都会の横顔」の木暮実千代、「続十代の性典」の若尾文子「残侠の港」の進藤英太郎、「玄海の鰐」の河津清三郎、「花の喧嘩状」の菅井一郎など。
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