柔道家

虹をつかむ男の柔道家のレビュー・感想・評価

虹をつかむ男(1996年製作の映画)
4.5
生まれも育ちも葛飾なのに、昨年まで”男はつらいよ”を見たことがなかった。
たまたま映画が1本無料で見れるクーポンが当たったが、期限ギリギリまで忘れていたため慌てて一人で見れるものを探して見に行ったのが”男はつらいよ お帰り 寅さん”。
そこからドハマリし、”男はつらいよ”をコンプリート!

先日急に寅さん以外の渥美清さんを見たくなり、拝啓シリーズを鑑賞。
そして、男はつらいよの役者さんが多く出演しているキネマの天地を続けて鑑賞。
なんだか寅さんの最期を見たような気がして、渥美清さんへの追悼作品とも言われている本作を思い出し鑑賞。
もう最期泣けちゃいました!

”男はつらいよ”第49作の”男はつらいよ 寅次郎花へんろ”が渥美さんの死去で中止となり、キャスト陣がほぼ移行して作られた作品。
亮こと満男が家を飛び出してたどり着いたのが徳島県、本来なここに寅がフラッと現れたのであろう・・・。
そして、渥美さんとは違うが西田さんの世界へ、あっという間に連れて行かれる。
ヒロインの田中裕子さんは、第30作 ”男はつらいよ 花も嵐も寅次郎”でヒロイン役のイメージに比べるとだいぶ年を召されあのときの魅力が・・・と思わざるを得なかった。
しかし、物語が進めば進むほど隠していた色気、魔性の魅力を発揮する。

昔の映画が随所に登場し、それらの作品が見たくなります。
映画として大きな山場があるわけではないけれど、小気味よく進み心温まる内容です。
そして、ラストシーン。
渥美さんへの寅さんへの想いが溢れます!

また”男はつらいよ”を、最初から見返してみようかな。
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