シン

渚のシンドバッドのシンのレビュー・感想・評価

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)
5.0
写っている人も景色も全部が良い
顔以外の寄りが印象的な冒頭の一連のカットはとても美しくて高校生の景色と身体をより官能的で刹那的な切なさのようなものが伝わったと思う
画面に映る人全員が魅力的です大好き。松尾ですら不用意に髪をかきあげる所作とか表情がリアルで可愛らしくて嫌えない。あの学校と生徒の雰囲気が成城中学に似ていたこともあってとても懐かしかった。全員の演技のクオリティがめちゃくちゃ高い。
全員が不器用で視野も狭く言葉も追いついてない感じがリアル。だけど友人を傷つけたくないし、自分勝手に振る舞って、傷つけたいと思う気持ちすらもあるし、どうしたら良いのかわからない。渚のシーンがそれをとてもよく表していて、3人が頭を寄せ合って泣いているシーンは絶対に後世に残したい。全員の気持ちがわかるのに言葉にすることはできない、俺なら脚本に落とせない。
抽象的なことしか言えない。
シン

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