三四郎

夜の看護婦の三四郎のレビュー・感想・評価

夜の看護婦(1931年製作の映画)
3.3
「ウッソー!?」と叫びたくなるような終幕!笑 
ヘイズ・コード導入前、すなわちプレコード時代の映画ゆえ、もうなんでもオッケー!「倫理」という科白がよく出てくるが、その「倫理」が欠けているのがこの映画の重要な点だろう。

病院の玄関で名医のお爺さんとぶつかって…。このシーンで、私はてっきり『紅唇罪あり』のように、またバーバラ・スタンウィックが”色仕掛け”でのし上がっていくストーリーかと思ってしまった笑 全然違いましたね笑 おみそれいたしました、バーバラ嬢!

あるシーンで、1928年にリリースされたドイツの名曲「Wenn der weiße Flieder wieder blüht(再び白いライラックが咲いたら)」のメロディが流れていて、なんとも幸せな気持ちになった!日本では宝塚少女歌劇団が歌う「すみれの花咲く頃」として知られているけど、本当に素敵な曲だ。

双葉十三郎氏の『ぼくの採点表 別巻(戦前篇)』において星が"☆☆☆★★★"でパーフェクトにあと一歩の"上出来の部類"に入っているが、なぜそこまで高評価なのか、私にはわからない笑 どうも双葉十三郎氏とは評価が合わないこと多々あり笑

大学を卒業する頃、バーバラ・スタンウィックに夢中になり、彼女が出演する映画を手当たり次第に観ていたが、その頃からずっと観たかった作品。今回、観ることができて本当に良かった。
バーバラ・スタンウィック、ドロテア・ヴィーク、グリア・ガースンそれぞれの10枚組DVD BOXがあったら喜んで買うんだけどなぁ~!笑
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