ジャンクロードヴァンダム主演の良作SFアクション映画。
タイムトラベルが可能となった西暦2004年を舞台に、過去に戻って資金を稼ぎ大統領になろうと画策する黒幕をヴァンダムが時をかけてボコボコにする話。
シドミードが手掛けた造形とヴァンダムの開脚が魅力的な一品。
なりはB級なアクション映画だが、監督が『カプリコン1』のピーターハイアムズとあって、陰謀色の強いサスペンス要素が盛りだくさん。
『ダブルインパクト』『マキシマムリスク』『レプリカント』『その男、ヴァンダム』
ヴァンダム主演の作品には、生き別れた双子だとか、クローンだとか、話の中にもう一人の自分的な存在が登場することがしばしばある。
来年公開予定の『エクスペンダブルス4』でも、『2』でヴァンダムが演じたラスボスの兄弟が善人役として登場するのでないかと噂されていることもあり、多分ヴァンダム本人も好きな設定なのではないだろうか。
そんなドッペルゲンガーな演出が最も効果的に表れたのがこの『タイムコップ』だろう。
本作はやはり謎が回収されるクライマックスでの最終決戦が面白い。
過去のヴァンダムと未来のヴァンダム。
直接交わらないけど、過去の自分と共闘して殺し屋達を撃退していく展開がとても熱いしとても爽快。
黒幕の倒し方とオチも格別だ。
「俺の蹴りは見せ物じゃないぜ!」