kazu1961

黒いオルフェのkazu1961のレビュー・感想・評価

黒いオルフェ(1959年製作の映画)
3.8
▪️JP Title :「黒いオルフェ」
Original :「Orfeu Negro」
▪️First Release Year : 1959
▪️JP Release Date : 1960/07/07
▪️Production Country : フランス・ブラジル・イタリア
🏆Main Awards :
第32回アカデミー賞 国際長編映画賞
第17回ゴールデングローブ賞 外国映画賞
第12回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール
▪️Appreciation Record : 2020-638 再鑑賞
🕰Running Time : 107分
▪️Director : マルセル・カミュ
▪️Writer : マルセル・カミュ、ジャック・ヴィオ
▪️MusicD : アントニオ・カルロス・ジョビン、ルイス・ボンファ
▪️Cast : ブレノ・メロ.マルペッサ・ドーン
▪️My Review
出演者たちがほとんど演技未経験者ばかりなのにこのクオリティ、ほんとリオの熱気と悲恋の悲しみが伝わってくる作品です。そして原作のように神話的、死神が最後まで正体わからず死神のままなのも神話性を高めていますね。この内容なのにラストは明るく終わるのもブラジルならでは。。。
マルセル・カミュがカーニバル最中のリオを舞台に再映画化したオルフェウスの神話は、カンヌ国際映画祭パルムドールやアカデミー賞・ゴールデングローブ賞の外国映画賞を受賞し話題になりました。
カーニバルの熱気と狂騒が不思議とギリシャ神話とマッチする脚本と演出が素晴らしい作品です。
素人の出演者や人でごった返す通りでのロケ撮影はこれでもかとリアリズムを表現し、ブラジル人の暮らしや民族性の活気に満ちた描写が高く評価されました。
そして、作中に流れるルイス・ボンファとアントニオ・カルロス・ジョビンによるブラジルサンバの名曲は今も変わらない魅力を持ちます。
それらの濃い色彩美や音楽などに包まれて熱気あふれ、そして魅惑的で、悲しいそんなラブファンタジーです。

物語は。。。
リオのカーニバルを翌日に控えた日、田舎から出て来た少女ユーリディス(マルベッ・ドーン)は、市電の運転手オルフェ(ブレノ・メロ)と知り合い、カーニバルを通して深く愛し合うようになります。しかし、オルフェには将来を約束された婚約者がいました。。。

本作、ヴィニシウス・ヂ・モライスによる1956年の戯曲『オルフェウ・ダ・コンセイサゥン』を映画化したもので、ギリシア神話のオルペウス(オルフェ)とエウリュディケ(ユーリディス)の物語の舞台を、カーニバルで盛り上がる公開当時のブラジル、リオデジャネイロに移しています。当時は観光名所だったファヴェーラが主な舞台となっています。(参考:Wikipedia)

▪️Overview
リオのカーニバルを背景にギリシャ神話のオルフェとユリディスの愛の現代化を試みたもの。監督は「濁流(1957)」のマルセル・カミュ。その第二作。ブラジルの詩人ヴィニシウス・デ・モラエスの戯曲からジャック・ヴィオが脚本を書き、カミュとビオが脚色・台詞を書いた。撮影は「ひと夏の情事」のジャン・ブルゴワン。音楽はアントニオ・カルロス・ジョビンとルイス・ボンファの作曲。出演者はほとんど一般市民から選ばれ、ブレノ・メロ、マルペッサ・ドーン、ルールディス・デ・オリヴェイラ、レア・ガルシア、アデマール・ダ・シルバら。製作サッシャ・ゴルディーヌ。1959年カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー最優秀外国映画賞、ゴールデン・グローブ賞を受けた。(引用:映画. com)

1959/フランス
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