ナイトアウェイク

ショー・ミー・ラヴのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

ショー・ミー・ラヴ(1998年製作の映画)
5.0
フィルマークス1200件目。
キリのいいところで、どうしてもこの作品を記録したかった。強烈に印象的で、私には大切な作品。
本当に大好き。

私は同性愛はしないけど、でもすごく分かる気がする。片方の女の子が、友達の女の子の写真で自慰するシーンとか、観た当時は衝撃だった。
けど、私にはエロに映らず、一緒にいたい純心さがとにかく溢れてるように見えた。

異性に対する恋心とかの次元ではなく、合体ではなく、融合したいくらいの思い。哲学的に、人間はどうしようもなく好きな相手を、自分に取り込みたい気持ちになるらしい。
分析、表現としてそれが正しいか分からないけど、敢えて言うなら、そうらしい。
(もう20年以上前の心理、理論だけど。)

二人が一緒にいる時の、笑顔の眩しさ。ジャケットが、本当にその瞬間をうまく切り取ってる。
彼女の妄想は、エロ以上の心境なんだろうけど、すごく切なくて、一瞬の永遠という感じの映画。自慰の時の昂りが伝わって来ると同時に、現実の儚さもそこにある。所詮は一瞬の夢かも知れない。でも、彼女達には、その一瞬をずっと大事にしてほしい。

邦題も、原題からそのままで、そこも嬉しい。
また、観たいなぁ。ぜひ観たい。
私には、大切な映画の一つ。

記録。