「お客さんがウチの掃除!?信じられない!なんて厚かましい!」
夫と喧嘩別れしたドイツ人女性が、砂漠の中の風変わりなカフェを訪れる話。
店主のブレンダをはじめ変わり者揃いのカフェで、主人公ジャスミンは勝手に掃除をしたり子供の面倒を見たりしてどんどん信頼を勝ち得ていく。きったないオフィスをめちゃくちゃ綺麗にしてバチボコ怒られるくだりは笑った。
最初は気味悪がっていたブレンダも徐々に彼女に好感を持つようになり、周りの人々も彼女との交流で自信や生きがいを取り戻していく。画家(?)のコックスに描かれる肖像画がどんどんエロくなってくくだりがシュールで好き。ジャスミンが手品を披露し、ナイトショーまで開催してカフェを人気店にするくだりも気持ちよかった。
映像も音楽もオシャレで、観賞後は爽やかな気持ちになれる名作。
以下、セリフメモ。
「ビールはない。免許がないんだ。コーヒーもない。機械が故障した」
「コーヒーのないカフェがどこにある?」
「バクダッドのセンター(中心地)はどこ?」
「ここがそこよ」
(猟銃を構えながら)「誰がオフィスの掃除を!?」
「一体何が狙いなんだい!すぐに出てっておくれ!そのデカい尻を猟銃で吹っ飛ばすよ!」
「ブレンダの店のショーを見たか?ベガスなんかより遥かに凄いぞ」
「まだ滞在していたのか?労働許可が必要だ。ビザも切れてる」
「さよなら。ミス・ブレンダ」
「さよなら。ミス・ジャスミン」
「デビー、なぜ出てくの!?家族同然なのに!」
「…仲良すぎるわ」
「(部屋に)入ってもいいかい?」
「紳士として?画家として?」
「男としてだ」
「結婚してくれるかい?」
「ブレンダと相談するわ」