Gan

WANDA/ワンダのGanのレビュー・感想・評価

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)
3.8
バーバラ・ローデンが監督/脚本/主演を務めた、アンチハリウッドを掲げた作品。
所謂 "白痴美" を具体化したような、受動的で性に奔放な姥桜の女性、Wandaの放蕩を描く。
"as it actually is (あるがままに)" というバーバラの哲学が結晶となって映像化されたイメージ。確固たる武器を持たないままでは、他人と時間に流されてゆく。
終始無音なのが、より本作を引き立てる。また随所に使われる、あらゆる明度、彩度の青色が印象的。
溢れる才能を抱えたまま夭折した彼女に、想いを馳せる。
現代社会にも、きっとWandaは無数に潜んでいると思う。

あと全く関係ないけど、ドラクエ6のバーバラとWandaを演じるバーバラ、同じ髪型よね
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