ギズモX

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼のギズモXのレビュー・感想・評価

3.8
友達と映画のことで喋っていると「〇〇映画ならどれが一番好き?」とよく聞かれる。
特に聞かれるのが、クレしんとドラえもんとコナンの映画作品で(あとMCU)
クレしん映画なら『雲黒斎の野望』か『カスカベボーイズ』、
ドラえもん映画なら『宇宙開拓史』か『ワンニャン時空伝』、
そしてコナン映画なら『ベイカー街の亡霊』かこの『時計じかけの摩天楼』だ。
昔は『ベイカー街の亡霊』一択だったが、ここ数年はコナン映画第一作目である今作も最高傑作だなと思っています。

僕がこの映画が好きな理由は"推理"の要素が多いことだ。
のっけっけからTVアニメでお馴染みの殺害現場のBGMとおっちゃんが眠る推理シーンから始まり、犯人からの予告、回想シーンなど様々な形でコナン達が推理する展開が組み込まれている。
『ベイカー街の亡霊』はこの"推理"の要素が弱かった。
世界観やストーリー、メッセージ性はベイカー街の方が圧倒的に上だったけど、探偵ものの醍醐味である"推理"がコナン映画で一番多くやれていたのは、この『時計じかけの摩天楼』だったのではないかと思う。

そしてもう一つ。
サブキャラが少ない。
というよりも、主犯以外のサブキャラ共は全部推理シーンのみの登場だから余計な絡みがなく、メインストーリーの展開がダレてない。
コナン映画はサブキャラが絡みすぎなんだよ!

また、ラストシーンにはビルをド派手に爆発させたり、「らあああん!」「新一ぃ!」とあの様式美が既に形成されているのも良い。
この映画の最大の欠点は灰原がいないことだ。
まだ原作にも登場していなかったからしょうがないことなんだけど!

今のコナンはキャラ増えすぎ、変わりすぎ、媚びすぎで観るに堪えない。
灰原とかもう別人だろ。
コナンは00年代最初期、『ベイカー街の亡霊』までのアナログ作画な頃が最高だったと、そんなことを言っていたから今は(安室って誰?)な状態です😇
なんでコナン君スマホ持ってんの?
公衆電話から通話してたあの頃を返してくれ!
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