こどもの日なので、子役の映画を鑑賞。
ジョンギラーミン作品。
名作、シベールの日曜日🎬の
パトリシアゴッジ主演作。
シベールで12歳、本作で15歳、現在70歳。
少女アニエスの嫌いなものは、
パーティー、ダンス、自分の顔（美しいのに醜いと思い込み）。
好きなものは、カモメ、ハーモニカ、お人形、かかし。
思春期だけど、子供から抜けられない。
かかし愛が強すぎて…
かかし愛と思い込みを混ぜると危険！
ディーンストックウェルの、
逃亡犯ジョゼフがイケメン。
ジョゼフにとっては天国のようで、地獄の予感も。
大人になりたいアニエス。嫉妬に狂う。
パパもちょっと狂ってる？
前半はよかったけど、
後半ジョゼフが急変したような。
そうなるよね、という展開。
映像と演技はよかった。

パトリシアゴッジはクロエモレッツに
ちょっと似てると言われてるようですが
ちょっと似てます。
2010年の写真もありました。
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/f9ef72faa9ca94c39c3c6f40e43169cb

🏆かかしの映画ランキング🏆
5.0 スケアクロウ、
3.5 オズの魔法使、カモメの城、

シベールの日曜日など
午前十時の映画祭にリクエストはこちら
http://asa10.eiga.com/2019/bbs/fes/1982/

• #かかし
• #ハーモニカ
• #ブルターニュ

久々の衝撃。唖然。
ラストの余韻で鳥肌がなかなか収まりませんでした。
思春期版「ミツバチのささやき」と言ったら、語弊がありますかね？
正直、脚本が凄すぎて怖い。
夢想少女の危うさとエロスの中間を柔らかく、如実に描き出してる技法が巧妙すぎて怖い。
そもそも全部の設定が怖い。
これは現代のグリム童話か？
こんなに末恐ろしい気持ちになったのは、ブニュエルの「昼顔」を観た時以来かも知れません。

偏愛映画とばかり思い込んで観てたけど、途中で実はこれは純愛映画だったことに気づいた瞬間、膝から崩れ落ちそうになりました。
この形容し難い気持ちをどう表現していいのか分からない…！
とにかく自分の中で、まったく新しい「愛」の視点を見せつけられたことだけは確かです。
結局抽象的なことしか書けていませんが、端から上手くレビューする自信なんてまったくありませんでした。
傑作！

夢見る少女じゃいさせない！

『キングコング』のジョン・ギラーミン監督が描く、思春期の少女の初恋と悲劇。

アニエスはその強過ぎる感受性ゆえに、奇矯な振る舞いや、年齢の割に幼い言動が目立つ少女。
元判事の父と家政婦のカレンと共に、海辺の屋敷でひっそりと暮らしています。

アニエスの孤独を慰めるのは、崖の上に立つ物置小屋での人形遊び。
独り空想の世界に逃げ込んでしまう彼女の頭上で、カモメが自由に飛び回っています。

父やカレンの心配をよそに、アニエスが言い出したワガママ。
カカシを作り、父の古いスーツを着せ、まるで恋人のように愛情を傾けるのです。

そんなアニエスに訪れる事件。
とあるキッカケで逃亡犯の青年を屋敷に匿う事に。
青年がカカシに着せたスーツを拝借したことから、アニエスは青年を、愛するカカシが化身した姿だと信じ込んでしまい…。

丁寧にあらすじを紹介しましたが、まだ序盤。
夢見がちな不思議少女の妄想ラブストーリーかと思いきや、な展開が待ち受けております。

父との確執、青年との純愛、様々な要素を含んだ本作。
一方では、一人の孤独な少女の、切なくも美しい成長物語でもあります。

大人である事、大人になる事を周囲から望まれるアニエス。
青年との出会いを通して、自らも空想の世界を離れ、魅力的な女性になることを切望するようになります。

やがて多くの制約を克服し、人並みの幸せを手に入れたアニエス。
しかし、ひとときの甘やかな幻想は、厳しい現実を前にして、脆くも打ち砕かれてしまう。

変化していくアニエスに丁寧に寄り添うような演出。
凝ったカメラワークと情趣あふれる音楽が、彼女の細やかな心の動きを的確に伝えてくれます。

アニエス役のパトリシア・ゴッジの演技は圧巻の一言！
少女が大人の女性に成長する姿を、実に豊かな感情表現で演じ切っています。
どんどん魅力的になっていくんだなぁ、コレが。

ラストシーンでアニエスが浮かべる表情。
哀しみに暮れながらも、澄み切った美しさ。弱さと強さが共存する奇跡。
そんな彼女の頭上には、やっぱりカモメが宙を舞っているのでした…。

…とても良い作品でした。
最近、男臭い映画が続いてましたので、本来の乙女な自分を解放しようかな、と。
女子力を高めるのが目的で映画を観るオッサン、それが自分ですから！