ももかん

SOSタイタニック/忘れえぬ夜のももかんのレビュー・感想・評価

3.5
97年の『タイタニック』とは違い、本当に淡々と進む。
これはこれで恐ろしい。

当時まだ海底のタイタニック号が発見されていなかったから、船体が2つに割れる事なく、そのまま沈んでゆく。

ところどころ、後の97年『タイタニック』と共通するシーンがある。
設計者のアンドリューズ氏はこの映画でも理知的で紳士的だ。

最も印象深かったのは、救命ボートが全て降ろされた後に、母親とはぐれてしまった幼児を老紳士が見つけるシーン。
まさに船が沈もうとする阿鼻叫喚の中で、彼は最後まで幼児を抱き抱かかえて安心させようとする。
もちろん彼らは船とともに海に沈んで行くわけだが、老紳士の最後の言葉が辛い。
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