マルケス

リード・マイ・リップスのマルケスのレビュー・感想・評価

リード・マイ・リップス(2001年製作の映画)
4.0
ジャック・オーディアール監督は何かを失った人間を描くことが多い。身体的なこともあれば国籍や故郷のこともある。そこから立ち上がる様を見せてくれる。
監督はマイナスからのリスタートを悲劇にはしない。登場人物は例外なく闘う。しかも暴力的に闘うのだ。血も反吐も吐く。泣き言も言わずやられたらやり返す。痛快ですらある。

オーディアール作品ではこれが一番好きかもしれない。
クローズアップした顔の角度、不鮮明な鏡の位置、外していた補聴器を着けた時の音の変化とかね。とにかく個人的にツボるシーンが多い。人間の関係性もツンデレが多くて、そんなとこも好きかも。
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