みほみほ

デリカテッセンのみほみほのレビュー・感想・評価

デリカテッセン(1991年製作の映画)
3.6
🐖🐸2024年49本目🐖🐌(字幕)

世界観がユニーク過ぎてついていけないかと思ったけど、いつの間にかその面白さがクセになってた。内容が良いというよりも、インパクトのあるシーンが多くて絵が映えるので観てて楽しい。

核戦争から15年の荒廃したパリって設定がまた面白くて、地底人やら奇抜なアパートの住人達の常軌を逸した日常が、その非現実な世界に説得力を感じさせてくれるし、異常なのにどこか気品があって絵になる作品と思った。

ベッドのボンネルコイルを用いたリズミカルなシーンはやみつきになっちゃう。直接行為を映さずにそれを感じさせつつ、住人の日常生活とリンクさせる面白味。このシーンはかなり印象に残った。

アパートの床が抜けた後のシーンも何がどうなってるのかこんなに立体的に美しく、そして面白可笑しく撮れちゃうことに感激。

その他にも、様々な自殺法を試みつついつも失敗しちゃう奥さんとか、カタツムリとカエルを放し飼いにしてる謎のおじいさんとか…独特なキャラクターが多すぎて面白かった。

「アメリ」が好きじゃないのでどうかなと思ったけど、本作は楽しめて良かった。
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