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炎のごとくのtjZeroのレビュー・感想・評価

炎のごとく(1981年製作の映画)
3.9
大阪の呉服屋の息子・仙吉(菅原文太)は博打で身を持ち崩し諸国を放浪。京都に流れ着き、賭場を仕切る組に拾われ、新選組と関わりを持つことになる…。
凝ったアングル。リズムも独特で、長々と撮っていたかと思えば唐突にカットが切り替わったりもする。
う~ん、良さがうまく説明しずらいんだけど、とにかく今、フツーじゃないモノを観てるんだという思いが強くて、眼が離せなくなる。
すっごくイビツな感触なんだけど、そのヘンなパワーが舞台となる幕末の猥雑な雰囲気と反応して、ガンガンと燃え盛ってる感じ。
その”なし崩し”的語り口に引きずられて、台詞で説明されなくともグイグイと物語が頭の中に入ってくるし、どうしようもない男なんだけど惚れた女には一本気で筋を通す主人公の多面的な魅力もギラギラと印象に残る。
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