がんびーの

禁じられた遊びのがんびーののレビュー・感想・評価

禁じられた遊び(1952年製作の映画)
3.7
言わずと知れた傑作。

一応第二次世界大戦下のフランスのお話なんですけど、そこまで戦争!って感じではありません。冒頭にドイツ軍の侵略から逃げ惑うフランス人たちが映され、そこで両親を失った少女ポーレットが農家の少年ミシェルと出会い、彼の家に引き取られるという流れです。

基本子供たちのやりとりが映され、無知な彼らが織りなす罪のない会話が心を癒してくれます。ただその可愛い子供たちに反して、戦争に振り回される大人は滑稽。容赦なく子供のことぶつし…時代背景とかもあるんだろうけど胸が苦しくなる。

タイトルが結構いやらしい感じなんですけど、全くそういう内容はないです。「禁じられた」ってのは宗教的な意味が大きいのかな。なにも知らないが故に犯してしまう罪。十字架に張り付けられてる人見たことあるけど名前は知らない、なんて歳の子供だからしょうがないと思うんですけどね。

観終わって思ったのは、タイトルの意味する「禁じられた遊び」っていうのはバカな大人が作る戦争のことなんじゃないかなと思いました。バカな悪戯を大人が叱るシーンが良く見られましたが、本当はその大人たちが遊びの主犯なのでは?と思いました。うまく言えないけど。ようは戦争映画ってことかね。

1940年、第二次大戦下のフランス。砲火によって両親を亡くした幼き少女ポーレットは、年上の少年ミシェルと出会う。彼から死んだ動物などの葬り方を教わったポーレットは、次第にお墓を作る遊びに夢中になるが、やがてその行為が大人たちの目に触れ…。「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン監督が、戦火の中で生きる子供たちの姿を通して戦争の空しさを訴えたドラマ。ギターで奏でられるテーマ曲は、あまりにも有名。
がんびーの

がんびーの