マチェッティのバディパック

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌のマチェッティのバディパックのレビュー・感想・評価

3.6
自身10年以上ぶりに見るちびまる子ちゃん。懐かしさを感じると共に、自分が生まれる前の1992年の作品ともなるとこの頃はまだまる子が声が優しめで実におしとやかな印象のキャラクターで、記憶とのギャップが興味深かった。

ありきたりで無難なストーリーでありながらも、一期一会寂しさにウルッときた。さくらももこ先生のエッセイは好きで色々読んでいるので、この絵かきのお姉さんとの出会いが後の漫画家という道に繋がったのかななどと勝手に夢想する。
(普段観ている映画のジャンルがジャンルなだけに、出会って2回目の少し影のある優しいだけのお姉さんの一人暮らしのアパートに行ってしまう小3のまる子の身を案じたりしたが、もちろん何事もなく優しいだけのお姉さんで安心した。)

タイトルに「歌」とあるように要所要所で幻想的な世界に飛び出して歌うミュージカル色の強いこの作品。緩い絵ながらも大胆な色使いと、アニメーションの細かさには目を見張った。
花輪くんの選ぶ曲がインドネシアンレゲエという斜め上過ぎるチョイスにも痺れる。