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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌のkazu1961のレビュー・感想・評価

4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-579
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋『サザエさん』に続いて、これまた国民的人気作品『ちびまる子ちゃん』の劇場版第2弾を鑑賞!!『ちびまる子ちゃん』を観るのはいつ以来だろう?。。。子供達が成人してから鑑賞しなくなってしまいまいました。。。そんな時、公開から30年を経てもなお、ファンを増やし続けている本作『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』が初のディスク化!!そして評価も非常に高いので久しぶりに鑑賞しました。

🖋️結果、やっぱり『ちびまる子ちゃん』は国民的人気アニメです!!クスッと笑えて、そして泣けて、昭和そのもの。。。特に本作は幻の名作だけあって、とても素晴らしい作品になっています。原作者のさくらももこが数年間の構想を経て自身の手で脚本を書いた見どころの多い作品です。

🖋️その見どころは大きく二つ。ディズニーの『ファンタジア』や、ビートルズの『イエローサブマリン』など、アニメーションと音楽が融合した映像作品からインスパイアを得たという、様々な楽曲にのせて歌や踊りが繰り広げられる、ファンタジックな作品であること。そして「めんこい仔馬」という童謡を通じて、絵描きのお姉さんとの交流を描いた感動的なストーリーにあります。

🖋️楽曲とファンタスティックなイマジネーションの映像が融合したパーツはとても興味深く、以下の音楽が流されます。
・大瀧詠一『1969年のドラッグ・レース』
・Campur DKI『ダンドゥット・レゲエ』
・父ヒロシ『ヒロシの入浴』
・細野晴臣『はらいそ』
・笠置シヅ子『買い物ブギ』:これはもう最高!!です。
・たま『星を食べる』
・はまじ・関口・ブー太郎『B級ダンシング』

🖋️物語は、小学生のまる子と、まる子が静岡で知り合った絵描きのお姉さんとの交流が軸になっています。そんな中でクライマックスに向けて、まる子のお姉さんを想う気持ちと涙に貰い泣きしてしまいました。。。

🖋️しかしながら実はさくらももこの意図としては結構深いメッセージがあったようです。「めんこい仔馬」という童謡が、「実は馬を育てた少女が軍馬として戦地に送り出す歌だった」ことから、お姉さんの将来と戦地に引かれていく軍馬の運命と重ね合わせ、「女性の幸福とは何なのか?」という根源的な問いを問いかけてるようです。。。まる子のバンザイを聞きながら貰い泣きしてしまいます。。。素晴らしい作品のですね!!

😌Story:(参考: 公式サイト)
学校で「めんこい仔馬」という歌を習ったまる子ことさくらももこは、それを図工の時間の絵のテーマにするがどのように描いたらいいか分からなかった。ある日、静岡のおじいちゃん、おばあちゃんの家近くで似顔絵描きのお姉さんに出会い、「めんこい仔馬」は、実は戦争で馬と別れなければならない悲しい歌なのだと5番の歌詞まで教えてもらう。まる子は少年の気持ち、いつまでも忘れないよという心を描く。絵が賞をとった事をお姉さんに知らせようと訪ねると、お姉さんにその歌詞を教えたボーイフレンドが、田舎に帰って牧場をするので一緒に来て欲しいとプロポーズしていた。絵を描きたいから行けないと断るお姉さんに絵はどこでも描けると精一杯の気持ちで言うまる子。そして結婚式の日、そっと学校を抜け出し、絶対忘れないからねと叫ぶのだった。しばらくしてお姉さんの絵が掲載された本が届く。それはまる子が、にわとり小屋の掃除と引き換えに手に入れたばかりの宝物の本と同じものだった。

🔸Database🔸
・邦題 :『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1992
・日本公開: 1992/12/19
・上映時間: 92分
・受賞 : ※※※
・監督 : 須田裕美子、芝山努
・脚本 : さくらももこ
・原作 : さくらももこ
・撮影 : 伊藤修一
・音楽 : 千住明、川原伸司
・出演 : TARAKO、屋良有作、一龍斎貞友、富山敬、佐々木優子、水谷優子、高橋由美子

🔸Overview (映画. com)
さくらももこ原作の同名の人気漫画の2度目の映画化。絵かきを目指すお姉さんと出会ったまる子が人生の機微に触れて行く様を、多様な音楽とキッチュな幾何学模様にのせて描く。監督は1作目も担当した須田裕美子と芝山努、脚本はさくらももこ、撮影は伊藤修一が担当。
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