[あらすじ]
高崎に暮らす気ままで平凡な秀成は、偶然出会った年上の額子にのめりこむが、額子はすでに結婚が決まっており、突然に秀成の目の前から姿を消す。
その後、ヒデは大学の留年・就職、翔子との交際などを経るごとに酒の量が増えていき、会社は無断欠勤を繰り返し、退職、仕舞には飲酒運転で事故を起こして、アル中で入院する。
治療の甲斐あり、退院した秀成は新しい仕事に打ち込むが、額子のことが気になり、額子に会いに行くことに。額子は夫が起こした事故で左腕を失い、離婚して一人山奥で暮らしていたのであった。
大学生と年上の女性との恋愛を描いただけかと思いきや、10年間という幅をもたせた大河ラブロマンス。
序盤は、秀成が額子にのめりこんでいくエロスモードで始まり、
中盤は、秀成のアル中をめぐるエピソード中心のヘビーな展開を経て、
終盤は、秀成と額子のプラトニックラブで締めくくる、という大筋では緩急があるストーリー。
でも、どの登場人物にも感情移入できず、退屈してしまった。成宮寛貴ならば大学生~20代後半まで無理なくいけるし映像的に映えるのはよくわかるのだが、演技に関してはどうなんだろう?という感じがした。
秀成が人間的に成長していないにしても、20代後半のシーンでの演技が大学生のシーンでの演技と差がない。
(2011年1月@シネマート新宿)