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佐久間ダムのkentaromoriのレビュー・感想・評価

佐久間ダム(1959年製作の映画)
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川が流れる。これだけでスリルはうまれる!!!

自然はおそろしい。自然に人間が勝ったことの象徴としてのダム。本当によくこんなもの作ったもんだ。
(自然に抗うためにはこれだけの爆破が必要なのか!!!)
とはいえ、そうやって自然に勝利して、多くのものを犠牲にして作られたダムも、やがていつか崩れるのだろう。
自然に勝つことなんてない。   

「ダムは、発電所において矛盾が矛盾でなくなろうとする方向のもたらす、もっとも大きな電力を得るために、いかなる洪水をも堰きとめることによって、いかなる洪水にもまさる洪水をつくりださねばならぬという、もっとも大きな矛盾を孕む境界としてあるものでなければならない」(森敦『意味の変容』)
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