【定型を出ない】
奥田瑛二監督作品。
家庭不和に悩みながら学校校長を退職した男(緒形拳)が、ひとり引っ越したアパートの隣室で母親(高岡早紀)にないがしろにされている幼女を見かね、彼女を連れて旅に出る話。
警察には誘拐で追い回されるけど、本人たちの善意と社会常識とのギャップに焦点が当てられているわけではなく、老人と幼女の魂の交流に重きが置かれている。
まあまあの出来だとは思うが、こういうお話というのは他にもあるわけで、映像やエピソードも定型を出ておらず、目新しさは感じられない。決まり切ったお話が好きな人にはいいかも知れない。