Banamaru

スターシップ・トゥルーパーズのBanamaruのレビュー・感想・評価

5.0
1997年頃はCGの飛躍的な進歩により特にSFモノは今まで出来なかったことが出来るようになりとにかくCG特盛りにすることが正解とされてきた。しかし本作はゴリゴリのSFだがストーリーにこだわっている。そのストーリーのテンポもよく、登場人物もそこそこいる、映画の目的もものすごくクリアーに描かれている。高校生時代から社会人になってからの話ということで数年間という時間を視聴者につたえないといけないが十分に伝わる。なぜかわからないが視聴者は十分な情報量が得られるという見事な作り方になっている。ドラマやシリーズ物で何十話というエピソードを重ねてもなんにも伝わらない作品は山ほどある。本当に構成力、脚本家で映画は決まる。映像美や俳優ではない。本作は全体的にパロディの臭いがするが80年代の戦争モノ、90年代の恋愛モノ、のが全て詰まっており無駄な部分が徹底的に削ぎ落とされている。これがいかに大変で難しいことか。スターシップ・トゥルーパーズは間違いなく映画史に残すべき傑作だと思う。
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