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尼僧物語のkazu1961のレビュー・感想・評価

尼僧物語(1959年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2023-005 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋巨匠フレッド・ジンネマンと絶頂期のオードリー・ヘプバーンの見事なコンビネーションが創り上げた名作。尼僧の凛とした美しさ、時折見せる人間らしさとの葛藤、そしてそれらの素晴らしい演技、もう文句なしのオードリー・ヘプバーンが見れる作品ですね!!

🖋️とにかく端正にフレッド・ジンネマンが端正に創り上げた尼僧の世界の描写に引き摺り込まれます。そのフレッド・ジンネマンの演出力とオードリー・ヘプバーンの見事な演技、このハーモニーが観ていてたまりません。やはりいつの時代も色褪せない名作たる所以です。

🖋️物語的な見どころは、やはり尼僧の苦悩と葛藤。。。修道院の掟、厳しい戒律と“人間の良心”との葛藤に魅入ってしまいます。そしてその尼僧の目をを通して、その葛藤の他に、未開地の医療問題、戦争など様々な問題提起が行われているところです。

🖋️コンゴでの活動の場面は、晩年のヘプバーンがユニセフ親善大使としてアフリカで活動を行っていた姿とオーバーラップします。多分にこの作品の影響があったかもしれません。

🖋️ラストのどんどんと振り返らずに“外”に向かっていくヘプバーンのシーンが全てを語っているようで、とても秀逸です!!

😌Story:(参考: google)
ベルギーの尼僧ガブリエラは、コンゴの植民地で医療活動を行なっていた。彼女は生きる糧を神の道に見出していたのだが、第二次大戦で父を失った彼女は、次第に教会のあり方と対立を深めていく......。

🔸Database🔸
・邦題 :『尼僧物語』
・原題 :『The Nun's Story』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1959
・日本公開: 1959/08/22
・上映時間: 151分
・受賞 : ※※※
・監督 : フレッド・ジンネマン
・脚本 : ロバート・アンダーソン
・原作 :『The Nun's Story』
・撮影 : フランツ・プラナー
・音楽 : フランツ・ワックスマン
・出演 : オードリー・ヘプバーン、ピーター・フィンチ

🔸Overview (映画. com)
キャサリン・ヒューム女史のベストセラー小説をもとに、「オクラホマ!」「地上より永遠に」のフレッド・ジンネマン監督が作った1人の修道尼の物語。脚色はロバート・アンダーソンがあたり、撮影したのは「ローマの休日」のフランツ・プラナー。音楽はフランツ・ワックスマンが担当している。出演するのは「緑の館」のオードリー・ヘップバーン、「ダイヤモンド作戦」のピーター・フィンチ、「レイテ沖海空戦 永遠の海原」のディーン・ジャガー、「ベビイドール」のミルドレッド・ダンノック、ディムの称号をもつ英国女優エディス・エバンスとディム・ペギー・アシュクロフト、パトリシア・コリンジ、ルース・ホワイト、パトリシア・ボスワースら。製作ヘンリー・ブランク。
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