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最後の突撃のrumblefishのレビュー・感想・評価

最後の突撃(1957年製作の映画)
1.0
途中から何かおかしいなと思った。
やけに師団参謀が物分かりの良い、思いやりのある好人物に描かれている。
日活のサイトを見たら、原作が松浦義教、ヤンマーに赴いた師団参謀その人である。
これは、映画を利用した松浦氏の自己弁護ですね。

ズンゲン守備隊と松浦参謀の本当の姿を見たいと思ったら、水木しげる「総員玉砕せよ!」を読むと良い。
木戸参謀のモデルが松浦参謀だ。
また、NHKの戦争証言アーカイブスにもズンゲン守備隊の動画がある。
最後にズンゲン生存部隊を指揮して戦ったヤンマー守備隊の岡本元大尉の証言は辛辣です。

松浦氏が極悪人だと言いたいんじゃない。
彼は軍規に忠実な軍人だった。
そして、自分に甘い、弱い人間の一人に過ぎなかった。
(彼は少佐でありながら生存部隊の指揮を取らず、岡本大尉に任せてラバウルに帰った)
だが、彼が従った軍の論理がズンゲンの悲劇を生んでしまったのは紛れもない事実だ。