takanoひねもすのたり

ハンニバルのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

ハンニバル(2001年製作の映画)
3.4
再鑑賞

音楽がハンス・ジマーだったの今更気がついた、オペラがやたらと印象強くてジマーとリンクしてなかった

作品の面白さは『羊たちの沈黙』を凌ぐほどでは無いけど、ゴシックロマンが漂うフィレンツェのターンと、豚?イノシシ?の落差がメリハリあるかな、でも若干だるい

個人的に野外オペラ観劇シーンがハイライトかも、パッツィ捜査官の妻アレグラとレクター博士がダンテの『新生(ベアトリーチェ永遠にラブって内容)』を暗唱する『愛の歓喜に目覚めた彼女は、おののきつつもうやうやしく、私の燃える心臓を食べた』

レクター博士の正体知ってるこちらとしたら(食材を見るまなざし……)だしクラリス捜査官との関係を思うと空想が回る、何にせよ食人鬼が引用する恋愛の詩としては様々に含みがw

エピローグ(機内食とレクター博士と子供)はイヤミスっぽくていいね、食べちゃえよ少年!
そして君も美食に目覚めるが良い

レクター博士とクラリス捜査官の結末は見直しても感想変わらず(切り落とすのは頂けない)まあ原作の結末も盛大にずっこけた人間なので、トマス・ハリス公式のレクター像についてけなくなったってことだと思ってる😅