ゆみモン

嵐を呼ぶ十八人のゆみモンのレビュー・感想・評価

嵐を呼ぶ十八人(1963年製作の映画)
2.8
皆川敏夫原案、吉田喜重が脚本・監督した青春ドラマ。

瀬戸内海に面したK市のY造船所。島崎宗夫はK造船所の下請工場、大和田組の社外工であった。ある日、厚生係長村田から寮の管理をすれば特別給与も出すと言われた。月給の大半を酒と賭博で使い果たす彼にしてみれば渡りに舟だった。18人の入寮者は、大阪で食いつめタコ師の森山の手を通して流れ込んで来た札つきの連中であった。こうした18人との共同生活に手を焼く島崎に暖かい目を向けるのは飲み屋の娘ノブと村田の妹で高校の教師をしている久子だった。……

島崎と18人との心の通い合い(近づき方)が、出来過ぎの感動ドラマになっていないのがリアリティがあっていい。
彼らなりに島崎への感謝や想いはあるのだろうが、上手く表現できないところがいい。
タイトルの「嵐を呼ぶ」は安直ではないか。