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ハードロマンチッカーのカーネルのレビュー・感想・評価

ハードロマンチッカー(2011年製作の映画)
2.8
キャストが目一杯私好みなので選んだよ。
(特に永山絢斗を意識したわけじゃない)


下関の土地柄とか、そもそも在日韓国人の社会とか繋がりとかをよく知らなかったので、それはそれで興味深く観ました。
知ってる人ならもっと面白く見れるのかも。

『傷だらけの天使』(劇伴のサックスとピアノが思い出させるんだよね)と、ほんのちょっと『探偵物語』(松田優作を輩出した下関という土地柄か、原チャリのせいかw )の風味が感じられる………そんな時代感の作品でした。
でも携帯電話はあるのねw
監督自ら書いた半自伝的原作小説は70年代後半設定みたいですけど。
だからって事もないんだろうけど、何しろ〝女〟の扱いが酷い。暴力的に徹底的に痛めつけられるし、表現的には無駄に乳首まで出させがち。
時代ってやつ?2011年の作品だけど。
この点は、どうしても古臭く思えちゃう。


物語的には、グー(松田翔太)が何をしたいのか、どう在りたいかがさっぱり描かれない中、好き勝手に自由にメチャクチャやってるようだけれども、根本的に閉塞感が拭えない。
だから爽快感なんて一切ない。
グーの背景は描かれず、他の登場人物達から推測するには、そこそこのバックがありそう(婆ちゃんがショージのことを語るところなどから)。そのわりには漢気に欠けてるようにも思えますな。

エンドクレジットと共に流れる、みんなの〝その後〟で物語の帳尻合わせた気がしないでもないw

グ監督の自伝映画だと思えば納得………の一本でした。



中村獅童が演じる静かな語り口の高木のキャラが最高!〝そうだよぅ〟〝面倒だなぁ〟

遠藤雄弥はいきなり酷いやつで、面食らったし、最後もまさかそこで?とさらにビックリした〜!

永山絢斗は、捕まったり連行されたり、取り調べ受けたり………そんなシーンにリアリティーを感じ………はしないが、苦笑。

芦名星は懐かし感じ。いい役者だったのにね………こうしてたまに会えるのはいいね

真木よう子は今回特にひどいなwセリフ無いのに、ひどい。着物の着こなしもひどい。世の姐さん方に怒られるゾ。(スタイリストのセンスが悪いのか?)

神足裕司にまさかここで会えるとは思わなかった〜 得した気分!!!

全体的に音量がアップダウンするので、聞き取りにくい所が多くて、難儀したぜよ。
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