松田翔太さんの方言と暴力を眺める作品。
在日朝鮮人のグー(松田翔太)警察の顔馴染み、地元の不良グループ、893、夜職界隈に顔とドスが利くけれど、何処にも属さず一人狼。
後輩の辰(永山絢斗)に貸した金を返してもらう前に彼が放火殺人で逮捕され、辰の代わりに友人のパク・ヨンオから取り立てをしたため雪だるま式に地元のチンピラ連中を敵にまわしてゆくというバイオレンス物。
キャストが豪華。松田翔太さん、渡部篤郎さん、中村獅童さん、組長に白竜さん(怖い)
サントラが東京スカパラで、暴力ばかりの男くさい世界観に少し洒脱さを加えたいのか、それとも松田優作リスペクト感を出したかったのか。
原作(未読)は1978年が舞台だそうだけど、映画はスマホ以前、携帯電話が普及した90後半〜00年代?辺りの設定か。
この時代でもトルエンってのまだ不良がやるもんなの?
……とか思っちゃった。昭和のイメージ。
女の子の扱いが大概ひどい。
まあでもお薬に関わると碌な目に合わんよという警告とでも。
物語はグーが次から次へとトラブルに巻き込まれる話なので、7割くらいは人を殴ってるか蹴っているシーン。
キャバクラの黒服姿の松田翔太さんエゲツないくらい似合い過ぎ。
姿が良いので見栄えの良さ半端ない。
人物相関図がややこしいうえに登場人物が多い、ちょっと大変。
グーが893の庄司さんから託されたコインロッカーの鍵のエピが一応の軸。
あとグーは、おばあちゃんには頭があがらない。そこちょっとだけ微笑ましい。
アウトロー界隈で長生きは出来ないねぇ……とラストのエピローグをみながらぼんやり。
松田翔太さんファンなら観ても損はないかも。
(かなりクソ野郎な役だけど……笑)