あ

去年の夏 突然にのあのレビュー・感想・評価

去年の夏 突然に(1959年製作の映画)
3.5
坂を駆け上がるのが遅すぎた映画

ザベっさんの気迫は相変わらずでしたが、アクションよりも文学的な台詞回しでつなぐ語り口や、精神科病棟が殆ど見世物小屋みたいにしか機能していなかったところが残念でした。

母の息子に対する執着も単なる香り付け程度にしかなっておらず、最後意味ありげに上がっていくエレベーターに特に何も感じませんでした。

にじりよっていく少年たちの描写の生々しさだけが光っている、惜しい映画という感じです...
あ