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探偵はBARにいるのtheocatsのレビュー・感想・評価

探偵はBARにいる(2011年製作の映画)
2.0
女の声の類似性に気づかない間抜けな探偵

全篇低空飛行なりにそこそこ見ることが出来た探偵ドラマ。

しかし、声の類似性で探偵であればすぐ依頼主とあの女が同一人物と察しをつけることが出来たはず。(電話ではボイスチェンジャー使っていたようには感じなかったし・・)

ところが全く気付く素振りさえ見せないものだから、「あれっ違うの? じゃ依頼主は誰なの?? えっもしかして竹下さん??? まさか焼死したはずの女子????」とこちらが戸惑って最後まで欺かれてしまったという構図。探偵の間抜けさと、自身の間抜け頓馬の二重奏。

上の重大な瑕疵点を除いてはまずまずのご当地道産子ムービー。道民喜んだだろうね笑

俳優陣も中々の顔ぶれでそこそこ演技。小雪はうーん微妙だったかな。

ただし、シナリオ展開は間抜け点をなくし、もっとシャープにエッジを利かせたハードボイルド劇(+スパイスとして若干のコメディ)でも良かったように思う。例えば松田優作の探偵物語風に。

決して大泉洋も悪くはなかったが、松田龍平こそもしかしたら主役適役だったのかもしれない。とはいえそのためには飄々とした雰囲気ではなく相当力を入れてエッジを立てる必要があっただろうけど。やっぱ彼では弱いか・・・


総評二つ星

002009
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