このレビューはネタバレを含みます
「お前の正義は出世することだろ。仲間を売りやがって」
舞台は1950年代のLA。6人が殺された"ナイト・オウル事件"をキッカケに、3人の刑事が闇社会を狙う黒幕を探す物語。被害者の中に元同僚の刑事がいたことから、さまざまな疑念が広がっていく。
ダドリー警部悪っる…。最後「つくづく君は政治家向きだな」と挑発されたエド(メガネ)がショットガンでダドリー仕留めるシーンが良かった。リン(娼婦)を使ったドラマ作りも見事で、同じ女性を抱いてしまったエドとバドがバッチバチになってるのも面白い。そんな殺す気で殴る?っていう。本筋とは関係ないけど、タヌキジジイのロウ検事をトイレで便器漬けにして高層階から吊るして自白させるくだり、マジでTHE・違法捜査って感じでスカッとした。
ケヴィン・スペイシーとラッセル・ロウが似ているせいで途中までどっちがどっちかわからなくなって大変だったので、もうちょい違う顔の俳優でも良かったと思う。
以下、セリフメモ。
「麻薬課に戻りたかったら手柄を立てろ。真実を追え、ジャック」
「被害者の一人の身元が判明。(元刑事の)ステンズランドです」
「ガス室送りと言っても平然としていたな。"有罪"と顔に書いてあるぞ」
「よくあるホモ殺しだがきっと裏がある。捜査の助け合いといこうぜ。どうだ?」
「ラナ・ターナー気取りか?娼婦のくせに」
「彼女はラナ・ターナー本人だよ」
「バトへの腹いせに抱くの?」
「言い残すことはあるか?」
「…ロロ…トマシ…」
「ここが事件の裏舞台だ。ここでカタをつける」
「ロロ…トマシ」
「それは誰だ」
「あんただ。罪を逃れて笑う男」
「ダドリー警部を英雄に?もう一人英雄がいた方が市民は納得します」
「また出世に利用したのね」
「互いに利用し合ったんだ」
「世界を手に入れる男と…元娼婦を手に入れアリゾナへ行く男。さようなら」